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独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。理事長:宮原秀夫)は、民・産・官・学で開発を行ってきたインターネット上の多言語サービス基盤ソフトウェア 「言語グリッド(Language Grid)」を公開します。言語グリッドの特徴は、これまでの機械翻訳システムと違い、 利用者が開発した辞書や対訳を登録でき、既存の機械翻訳などと組み合わせ、利用の現場に応じた、より精度の高い、翻訳プログラムを可能にすることです。 この特徴を用いて、教育、医療、防災などの利用現場で、世界の言語の壁を崩す活動が始まろうとしています。 NICTは東京(3月17日)と京都(3月19日)でシンポジウムを開催し、 言語グリッドが可能にする国際交流や多文化共生の新しい形をご紹介します。

背景
総務省は2006年3月に多文化共生推進プログラムを発表しました。 機を同じくしてNICTは言語グリッドの開発を始めました。 言語の壁を越える研究は、世界中で開発され蓄積された辞書、対訳、機械翻訳などを、 インターネットを用いて連携させる段階に移行しています。そのため、言語グリッドプロジェクトでは民・産・官・学の体制をとり、 システム設計の初期からNPOが参加するというユーザ参加型の開発を行ってきました。 その結果、僅か2年の期間で実用に耐えるソフトウェアを開発し、世界の協力を得て運営を開始することができました。
今回の成果
今回、公開した言語グリッドは、世界の言語資源(辞書、対訳、機械翻訳など)を登録し共有することができるソフトウェアです。 中国科学院・イタリア国立研究所・ドイツ人工知能研究所など世界30以上の組織に呼びかけ、言語資源の提供を得て構築。京都大学が中心になり、 非営利利用を対象にソフトウェアの運営を開始しています (補足資料1)。これによって、今までは実験することすら困難であった多言語サービスが、 日本中の学校、病院、公的機関などで利用できるようになります。


